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「突然水が出ない!」の悪夢を防ぐために。マンションの「揚水ポンプ」故障の緊急事態と、築30年での交換を強くおすすめする理由

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こんにちは
毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。毎日の手洗いやお風呂、お料理など、私たちの暮らしに「水」は絶対に欠かせないものですよね。

先日、あるマンションの方からお問い合わせをいただきました。

「マンションの1階にある2基の揚水(ようすい)ポンプのうち、1基が急に動かなくなってしまった!完全に水が止まる前に、すぐ見に来てほしい!」

私たちはすぐさま現場へ急行してまいりました。

マンション敷地内にあるポンプ室の外観
ポンプ室の内部。手前の1基が動かなくなっていました

このお話を聞いて、「え? 2つのうち1つが動いているなら、まだ水は出るんでしょう? なら、そんなに慌てなくても大丈夫じゃないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、プロの目から見ると、実はこれ、「マンション全体の水が完全に止まってしまうカウントダウンが始まっている」という、非常に危険な状態なのです。

今回は、決して他人事ではない「揚水ポンプ」の重要な役割と、故障するとどのような恐ろしいトラブルに発展するのか、そしてなぜ築30年のタイミングが重要なのかを、分かりやすく解説します!

そもそも「揚水ポンプ」って何?どんな役割?

揚水ポンプとは、人間で例えるなら「マンションの心臓」にあたる、一番大切な設備です。

皆様が毎日当たり前のように使っている水道の水。マンションの場合、水道局から送られてきた水が直接お部屋に届いているわけではありません。多くの場合、以下のようなリレー方式で水が運ばれています。

  1. 貯める:水道局からの水を、まずは1階や地下にある大きなタンク(受水槽)に貯めます。
  2. 押し上げる:その水を、屋上にあるタンク(高置水槽)まで一気に汲み上げます。
  3. 届ける:屋上のタンクから、重力を利用して各お部屋の蛇口へ水を届けます。

この「下から一番上まで、ものすごい力で水を力強く押し上げる」という、最も重労働な役割を担っているのが「揚水ポンプ」なのです。

受水槽から屋上の高置水槽へ水を汲み上げる仕組み
揚水ポンプが、まさに「マンションの心臓」として水を下から上へ押し上げています。

1つ壊れると大ピンチ!「2基1セット」の理由

揚水ポンプは、万が一の事態に備えて、最初から「2基1セット」で設置されているのが一般的です。

通常は、この2つのポンプが「今日は私が頑張るから、明日はあなたが頑張ってね」というように、交互に働く(交互運転)ことでお互いを休ませ、寿命を延ばしています。

配管に繋がれた2基の揚水ポンプ。通常は交互に動いて休ませ合っています。

しかし、今回ご依頼いただいたケースのように、「1基が壊れた状態」をそのまま放置してしまうと、一体どうなるでしょうか?

残されたもう1基のポンプが、相棒の分まで「休む暇もなく24時間365日働き続けること」になります。ただでさえ同じ年月を過ごして老朽化しているポンプが、突然の過酷なワンオペ労働を強いられるのです。
すると、あっという間に過労でショートし、残りの1基も壊れてしまいます。

両方のポンプが壊れてしまうと…

  • トイレが一切流せなくなる
  • お風呂やシャワーが使えない
  • 炊事や洗い物ができず、食事が作れない
  • 飲み水が確保できなくなる

つまり、マンションの全世帯で一斉に「断水」が起こり、平穏な日常が完全にストップしてしまうのです。

築30年以上のマンションは「交換」の検討を!

「水が出なくなってから、慌てて修理を頼めばいいわ」と思われるかもしれません。
しかし、ポンプの部品手配や大掛かりな交換工事には、どうしても日数がかかります。その間、ずっと水が使えない不便な生活を強いられることになってしまいます。

特に、築30年を超えるマンションにお住まいの場合は要注意です。ポンプ本体はもちろんのこと、水を送る「配管」そのものも寿命を迎えているケースがほとんどだからです。

■ マンション給排水設備の寿命目安

設備・部品名 交換・大規模修繕の目安 放置した場合のリスク
揚水ポンプ本体 約10年〜15年 突然の停止、異音、全館断水
制御盤
(ポンプの頭脳)
約15年〜20年 誤作動、ポンプが動かなくなる
給水管
(水を通す管)
約25年〜30年 赤サビの発生、水漏れ、破裂

ポンプを電気でコントロールする制御盤

ポンプの頭脳「制御盤」も劣化します

ポンプ本体だけでなく、電気でポンプを動かす司令塔である「制御盤(せいぎょばん)」も同時に劣化していきます。

ポンプだけを新しくしても、この頭脳部分が古いままだと、誤作動を起こして水が止まってしまうことがあります。築30年ともなれば、ポンプ本体と制御盤のセット交換が基本となります。

築30年ともなると、ポンプを新しくするだけでなく、システム全体の総点検と見直しが必要な時期です。故障してから慌てて高額な緊急対応費用を払うよりも、計画的な点検と交換を行うことが、結果的にマンションの資産価値を守り、コストを抑えることにつながります。

こんなサインにご注意を!

  • 最近、地下室やポンプ室から「ブーン」「ガラガラ」と変な音がする
  • 前回ポンプを交換してから、15年以上経過している
  • 築30年を超えて、一度も給排水の全体的な点検をしていない

※もし一つでも当てはまる場合は、突然の断水リスクがすぐそこまで迫っているかもしれません。

管理組合・理事の皆様、管理会社様へ

マンションの大規模修繕や設備の交換には、皆様がコツコツと積み立ててこられた大切な「修繕積立金」を使います。だからこそ、慎重に業者選びをされるのは当然のことです。

私たちアイギ設備は、マンションの給排水設備を専門に行ってきた長年の実績とノウハウがあります。ただ新しいものに交換するだけでなく、現場の状況に合わせて「無駄のない、一番最適な工事」をご提案いたします。

  • 💬「現在の管理会社から見積もりをもらったけれど、専門用語ばかりで適正価格かどうかわからない…」
  • 💬「理事会で比較検討するために、相見積もり(セカンドオピニオン)をお願いしたい!」

といったご相談も 大歓迎 です!

プロの目線でしっかりと診断し、理事の皆様や居住者様がご納得いただけるよう、分かりやすい言葉で丁寧に説明させていただきます。
「私たちのマンションは古くなってきたけど、今のままで大丈夫かな?」と少しでも不安に思われたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。


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