1990〜2000年代のマンションは要注意!ポリブテン管の漏水事故と根本対策
- 漏水関連
今日は近年増加している、ポリブテン管からの漏水事故についてお話しさせていただきます。
ポリブテン管とは?
ポリブテン管(PB管)とは、ポリブテンというプラスチック樹脂を原料にして作られた水道管のことです。1990年代後半から2000年代にかけて建設されたマンションの「給水管(水)」や「給湯管(お湯)」として、爆発的に普及しました。
鉄管や銅管といった昔の金属製の配管に代わる「夢の次世代パイプ」として、当時の多くのマンションで採用された歴史があります。
金属管にはない画期的なメリットがあったため、多くの建設会社がこぞって採用しました。
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① サビない、腐らない
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金属ではないので、赤サビが出たり、腐食して穴が開いたりする心配がないとされていました。
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② 柔軟で曲げやすい(施工性が抜群)
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ハサミのような専用カッターで簡単に切れ、手でグニャッと曲げることができます。金属管のように「切断して、ネジ切りをして、溶接して繋ぐ」という職人技が不要になり、工期と人件費を大幅に削減できました。
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③ 地震に強い
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樹脂ならではの柔軟性があるため、地震の揺れを吸収しやすく、折れにくいという特徴もありました。

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近年こちらのポリブテン管からの漏水事故が増加しています。
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①塩素水による内壁の劣化
日本の水道水には安全のために「塩素」が含まれていますが、ポリブテン管はこの塩素に長年さらされると、化学反応(酸化劣化)を起こします。
メカニズム: 塩素によって管の内側が徐々に脆くなり、目に見えない微細なひび割れ(クラック)が発生します。
特徴: 特に高温の湯が通る「給湯管」で劣化が早く進む傾向があります。
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②残留応力と施工時の過度な曲げ
ポリブテン管は柔軟性があるため、ある程度曲げて配管することができます。しかし、これが仇になるケースがあります。
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結果: ①の「塩素劣化」と、この「引っ張りストレス」が重なることで、曲がっている部分からパツンと裂けるように亀裂が入ります。 -

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このような漏水事故が近年増加しています。
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漏水が起きたらどうなる?「専有部」の責任と恐ろしいリスク
ポリブテン管の漏水で最も厄介なのが、床下の配管、つまり「専有部(個人の持ち物)」で発生するケースです。
費用はすべて自己負担
マンションの縦に貫通している本管(共用部)とは違い、自分の部屋のメーターから内側の配管は「専有部」扱いになります。そのため、調査費、配管の交換費、剥がした床の復旧費などは、区分所有者様の自己負担になります。 -
ポリブテン管漏水への「具体的な対策」
ピンポイント補修ではなく「全面更新(引き替え)」をする。
解決策: 床を一度開けて、専有部内の給水・給湯管をすべて新しい管(現在の主流である「架橋ポリエチレン管」など)に引き替えるのが唯一の根本解決です。

ポリブテン管と架橋ポリエチレン管は、見た目が似ていますが、性能は大きく違います。
違いについては、架橋ポリエチレン管を製造している「オンダ製作所」様がわかりやすく紹介しておりますので、詳しくはそちらをご確認ください。 -

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アイギ設備は専有部はもちろん、共用部やマンション全体での専有部の配管更新工事も行っております。専門的な難しいことはまずは理事会や総会に専門業者を呼んで、話を聞くことが大事だと思います。
気になることがあればアイギ設備にご相談ください!
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