【名古屋市 東区泉】マンション共用部 排水立管更新工事|鋼管から耐火配管へ交換で漏水対策・安全性向上
「図面なし」の難題を調査で解決。築48年の古い配管を最新へ更新。
「図面なし」の難題を調査で解決。築48年の古い配管を最新へ更新。
9階建て・58世帯の当マンションは、竣工図面が残っておらず、共用部分の排水管がコンクリートに囲まれていました。
トイレや玄関の裏側など、目に見えない場所を通る配管を新しくするため、調査で位置を突き止めることから始めました。上下3階分を同時に引き抜く難工事でしたが、理事会様とお住まいの方お一人おひとりへの丁寧な対話を重ねることで、無事に全工程を完了しました。
経年劣化した鋼管から、最新の「耐火VPパイプ」へと更新。難しい現場条件や日程調整の一つひとつに誠実に向き合い、住人の方々の暮らしに寄り添いながら進めた事例です。
アイギ設備からのご提案
竣工図面が残っておらず正確な配管ルートが不明だったため、まずは事前調査を行い、隠れた配管の場所を特定した上での最適な更新プランをご提案しました。
経年劣化した鋼管から、防火区域に対応した「耐火VPパイプ」へと入れ替えることで、将来の漏水リスクを抑えるだけでなく、万が一の火災時にも燃え広がりにくい住まいの安全性を高めています。
施工にあたっては、お住まいの方の安心を第一に考え、生活スペースを汚さないための徹底した養生や、毎日の作業後の丁寧な清掃を徹底。動線確保や水まわりの使用制限を最小限に留めるような工程管理を行い、「住みながら」の工事でも心理的な負担を抑えられる施工体制を実現します。
徹底した現場調査・合意形成による施工
3フロア同時の引き抜きという難易度の高い工事に対し、理事会様を支えるパートナーとして住民説明会に登壇し、専門的な内容を噛み砕いて誠実にお伝えしました。
理事会様と連携して一歩踏み込んだ説明を尽くすことで、58世帯すべての皆様との信頼関係を構築できるよう注力。一戸一戸との丁寧な対話を重ねて日程を調整し、全員の足並みを揃えることで、大きな混乱もなく無事に全工程を完了することができました。
施工概要
| 地域 | 愛知県名古屋市 |
|---|---|
| 建物 | マンション |
| 施工箇所 | 排水管(トイレ壁・洗面所壁・玄関壁・洋室壁・脱衣所入り口付近壁・玄関斜め右前収納背面壁) |
| 施工内容 | 共用部:雑排水管更新工事 |
| 築年数 | 1978年築 |
| 階数 | 9階 |
| 世帯数 | 58世帯 |
| 素材 |
既存配管素材:鋼管 新規配管素材:耐火VPパイプ |
| 工期 |
マンション全体:4か月 1部屋あたり:約2~3日間 |
工事内容
1.立管工事(イメージ図)
こちらは立管工事のイメージ図です。マンション全体の排水管を一度に取り替えることは現実的ではないため、配管のつながりを確認したうえで、3階分同時に引き抜く更新を行いました。収納の裏側など限られたスペースからも、専用工具を使いながら撤去・交換を進めています。
また、こうした立管工事で特に配慮したのが、お住まいの方の生活への影響です。排水制限は作業時間内に限定し、その日の作業終了後には水まわりが使える状態に戻す工程で進めました。
工事は下層階から順にブロックごとに実施し、床の貫通部もその都度セメントで埋め戻して防火面にも配慮しています。工事中もできるだけ普段通りお過ごしいただけるよう、通路の養生や日々の清掃を行い、水まわりの使用制限も最小限に抑えながら施工しました。
1.トイレ|壁解体設備外し
まずはトイレ設備を取り外し、配管を新しくするための壁開口を行います。今回の現場は配管がコンクリートブロックで囲まれていたため、内部を傷つけないよう慎重にブロックの開口を進めました。
作業後にはその都度トイレを再設置する「一時復旧」を行うことで、作業時間外はご使用いただける「暮らしながらの施工」を徹底しています。
2.トイレ|雑排水管入替え〜一期工事完了
古い管を撤去し、新しい配管へと入れ替えていきます。立管が床を貫通する部分はセメントで隙間なく補修し、火災時の延焼を防ぐための処理を行いました。配管の更新後は、開口部を鉄板で塞ぐなどの適切な処置を行い、一期工事が完了となります。
こうした目に見えない部分の確実な処理が、将来の漏水リスク軽減や住まいの安全性向上につながります。
3.トイレ|鉄板塞ぎ・設備復旧〜二期工事完了
新しくなった配管に結露を防ぐための保温材を取り付け、壁の開口部には養生用の鉄板を設置して一期工事が完了となります。
その後、内装のクロス(壁紙)を貼り直し、取り外していた設備を元の位置へ戻して二期工事もすべて完了です。単に配管を新しくするだけでなく、最終的な見た目や使い心地まで、元の状態へ復旧させました。
1.洋室・玄関|壁解体〜一期工事完了
玄関と洋室の間に位置する排水管を更新するため、それぞれの部屋側から壁の解体を進めます。
配管を囲むコンクリートブロックを両面から開口する際、内部の配管を傷つけないよう、また構造に影響を与えないよう、正確な位置特定と慎重な解体技術が求められます。
人の出入りが多い玄関横や洋室での作業となるため、養生を徹底して汚れの飛散を防ぎつつ、注意を払ってそれぞれの開口・一期工事を完了させました。
2.洋室・玄関側|鉄板塞ぎ・復旧〜二期工事完了
配管の更新を終えた後は、開口部を鉄板で塞ぎ、内装の復旧を進めていきます。
洋室・玄関それぞれでクロスの貼り替えを行い、細部まで丁寧に仕上げました。生活動線である玄関周りや、居住スペースである洋室のどちらも、工事前と変わらない清潔な状態へと戻し、二期工事完了です。
1.【特殊工事】脱衣所入り口付近壁|壁解体
脱衣所の入り口付近にある配管を更新するため、壁と内部のコンクリートブロックを解体しました。
生活動線であり、歩く機会も多い場所のため、通路の養生や防塵対策を徹底して作業を進めています。
図面がない中で配管の位置を慎重に見極めて開口を行い、限られたスペースでも周辺構造を傷つけないよう、一つひとつの工程を確実に進めました。
2.【特殊工事】脱衣所入り口付近壁|鉄板塞ぎ・復旧〜一期工事完了・二期工事完了
配管の更新後、床を貫通している穴の隙間をセメントで確実に埋め、防火性能を確保するための補修を行いました。結露を防ぐ保温材を取り付け、壁の開口部には養生用の鉄板を設置して一期工事が完了。
その後、クロスの貼り替えを行い、二期工事まで一貫して完了させています。通路に面した場所だからこそ、補修の確実さはもちろん、最終的な仕上がりの美しさにも配慮して施工しました。
1.【特殊工事】玄関斜め右前収納背面壁|壁解体
玄関収納の裏側という、非常に狭く奥まった場所を通っている配管を工事します。
こうした手が届きにくい箇所でも、周囲の壁や設備を傷つけないよう慎重に解体を進めます。
図面がない中でも配管の場所を正確に突き止め、最小限の範囲だけを開口。緻密な作業を行うことで、住まいに負担をかけずに確実な施工を可能にしています。
2.【特殊工事】玄関斜め右前収納背面壁|鉄板塞ぎ、設備復旧
非常に狭く奥まった工事が難しい箇所ですが、他の作業場所と同様に、床の貫通部をセメントできっちりと埋め戻しました。これにより、万が一の火災の際にも火や煙が広がりません。
結露を防ぐための保温材を取り付け、壁の開口部には保護用の鉄板を設置。スペースの制約により手作業が難しい場所でも、適切な工具を用いて工程通りに施工し、すべての復旧作業を正確に完了させました。
報告書(一部)
工事完了後には、詳細な写真付きの「工事報告書」を作成して提出いたします。
壁の中に隠れてしまう配管の接続状況や、床の貫通部の穴埋め補修など、完工後には確認できなくなる工程もすべて記録に残しています。
「何が、どこまで、どのように新しくなったのか」を透明化することで、管理組合様やオーナー様が将来にわたって安心・納得いただけるメンテナンス記録としてご活用いただけます。
保証書
本工事では、施工内容に応じた保証証を各住戸ごとに発行しています。
マンション全体ではなく、各戸ごとの施工箇所や設備に対して個別に保証内容を明確化することで、万が一の際にも対象範囲を確認しやすくしています。
工事後も安心してお使いいただけるよう、アフターサポート体制を整えています。
住民説明会の実施と合意形成
工事着工前には、お住まいの方々を対象とした説明会を実施しています。
工事のスケジュールや「暮らしながらの施工」を可能にする一時復旧の手順、専有部への立ち入り範囲など、気になるポイントを資料に基づき対面で丁寧にご説明します。
図面がない現場ならではの不明点や、生活上の不安についてもその場で直接お答えすることで、住民の皆様に深く納得・ご協力いただける環境を整えてから施工をスタートいたします。




